過ち

 

今日は、わたしが過去に冒した過ちの話。

 

 

 

緊張の面持ちで迎えた中学生。

 

期待と不安を胸にいざ蓋を開けてみると

絶望 の2文字がそこにはあった。

 

3つの小学校から集まってきていて、

全6クラス。

 

自分のクラスで同じ小学校で

仲良く話したことある子は

1人しかいなかった。

 

ぼっちになりたくない。

その一心でその子にすがりついていた。

 

そして、その子が仲良くなった子、

そして更にそこから仲良くなった子、

合計5人でいわゆる「いつメン」だった。

 

でも、そのうち2人はバド部で固まっていて

基本は3人。

 

わたしは人見知りで口下手で臆病者だから

奇数になるといつも1人になってしまう。

 

そのときもそうだった。

 

だけど、その2人についていかねば

入学早々ぼっちになる。

 

入学して2週間でいじめが起きるような

中学校だったから

はじまったばかりなのに不安しかなかった。

 

だから、2人に無理やり話を合わせた。

 

そのうち、

2人は悪口ばかり言うようになり、

公園の遊具に落書きし、

挙句の果てには、1人の子を無視していた。

 

ホントは嫌だって言いたかった。

 

そんなことしちゃダメって言いたかった。

 

無視されてる子と仲良くしたかった。

 

だけど、こわかった。

 

今度は自分が無視されて嫌がらせされる。

 

それがとてもこわかった。

 

だから、できなかった。

 

加担することも、逃げることも、

なにもできなかった。

 

ただただ傍観することしかできなかった。

 

いまはすごく後悔している。

 

あの時いじめられる覚悟で助けなかったこと。

 

傍観者はいじめてるのと一緒だ。

 

本当にそうだと思う。

 

3年生では馴染めないクラスになってしまい、

とうとうぼっちになっていた。

 

1年生のとき恐れていた未来だった。

 

でも、きっと、あの時の過ちが

自分に返ってきていたのだろう。

 

高校受験に真剣に取り組んでいたから、

昼休みも塾の宿題をしたりしてた。

 

周りから「ガリ勉w」とよくからかわれた。

 

担任の先生には三者面談で親の前で

「喜怒哀楽がなさすぎる。

なんでみんなと仲良くしないの?w」

と笑われた。

 

不登校 の選択肢が当時は無く、

毎日必死で耐えていた。

 

親にバレないように作り話をしたり、

平気なフリをして過ごした。

 

そんな思い出したくもない中学生生活。

もちろん、成人式も行かなかった。

 

一生に一度の成人式。

出れなくて悔しかった。

親に申し訳なかった。

 

けど、それ以上に中学校の同級生に

会いたくなかった。

 

もっとたのしい中学生生活送りたかった。

 

でも、どんなに悔やんでも

もうあの頃には戻れない。

 

1年生のときに冒した過ちが3年生になり

返ってきた。

 

ぜんぶ自分が悪い。

 

嫌なことは嫌だって、

間違ってることは間違ってるって、

声を大にして言えなかったから。

 

1年生のときに助けていようがいなかろうが

どっちみち3年生はぼっちだったかもしれない。

 

だけど、助けていたらきっともっと

清々しい気持ちで堂々といられただろう。

 

いまもこんなに悔やむことはなかっただろう。

 

これからの人生はもう二度と同じ過ちは

繰り返さない。

 

これがわたしのこれからの目標の1つ。

 

あの時の過ちを反省し、

あの時の苦しみを経験値にし、

これからの人生を作っていく。

 

嫌なものは嫌だとはっきり言う。

 

自分の身を1番に守りすぎて

周りを見落とさない。

 

もっと周りの人を大切にする

 

そう決めた。

 

だから、人の役に立てる職につきたい。

誰かの支えになれる人間になりたい。

 

たかがバイトだと思う学生は多いだろう。

だけどバイトでも、いかに喜んでもらえるか、

気持ちよく食事してもらえるか、

マニュアルの範囲内で自分になにができるのか

常に考えて接客するように心がけている。

 

「ありがとう」

 

その言葉が自分の支えになっている。

 

あの時できなかったこと。

いまはできているかな。

 

少しでもあの時の償いになってるかな。

 

悪いことしたらぜんぶ自分に返ってくるんだよ