訳も分からず言いなりになってたあの頃

ちっちゃい頃から いい子いい子 されて育った。

欲しいもの、食べたいもの、そんなの我慢。遠慮はマナー。

 

人見知りがひどく、公園の遊具とかは他の子どもがいると遊べない。

 

小学校でも、背筋をピンと伸ばして座り、手はお膝の上。

分かる問題は率先して手を高々と挙げる。

帰りの支度はいつも一番。掃除しない男子には注意。

 

中学生くらいまではそれが当たり前だと思ってた。

生きてくってそういうことなんだって。

教えられた偏見が偏見であることもわからず見た目で人を判断していた。

 

でも、高校生になって一人の時間もできるようになり、

女子高の空気にのまれて、海外留学もしてそこでやっと間違いに気がついた。

 

いや、間違っちゃいないか。間違っちゃいないんだけども…

でも、自分の生きたい人生ってこんなんじゃないなって。違和感に気づいた。

 

だから今はあの頃とは全然違う生き方してる。たのしい。

泣くことも消えたいと思うこともあの頃よりは増えたけど、傷も増えたけど、

でも、その傷を見るたびに「あぁ、生きてんだなぁ」って思う。

 

自分の意志で行動したほうがいいよ って話。